換えのきかない体
体(細かく言うと細胞)は常に変化しています。
今あるものを「壊して」「作って」を繰り返しおこないます。
そして今ある姿を保っています。
体の動きに関係する部分の変化は、外部からの刺激や体の動きといった刺激によります。
いつも同じ刺激ならいつも通りに、いつもと違う刺激ならその刺激に対応するように作り変えます。
いつもと違う動きが出るとそれに対応するように骨も筋肉も変化します。
痛みがあるならそれを避けるように。
時がたつと変形が出来上がります。
ではそれを取り除いて、人工のものにしたらばよいでしょうか
体のバランスは全身でいろいろな補いをしながら協調しながら調整しています。
よく体は自動車にたとえられます。
悪い部分は交換すればよい。
しかし体の場合は、人工のものが入れば体の連続性は断たれます。通行止めです。
人工のものが入ればそこは変化のないものとなり、どこかの調子悪さに協調できません。
常に人工物に合わせて体は変化していかなければならなくなります。
つまり本来人体は部品で構成されているのではなく全体として一つなのです。
もちろん人工物に変えたほうが良いこともあります。
換えなければ生活が成り立たないほどで、そこを変えれば明らかによくなるのであればやるべきでしょう。
でもこれは最終手段です。
そのまえに良い刺激が入るように適切な動きに改善することで回復することができるか判別すべきです。